漢方薬の驚異的な効能について、実例を用いて提示しましょう。

頸部椎間板ヘルニア

82歳女性 主訴:頸が痛くて動かすことが出来ない。

レントゲン写真上4ヵ所の椎間板が殆どない程に潰れ、強い痛みのため頸を殆ど動かせない状態で「辛さの為、死にたいくらいだ。」と訴えておりました。 西洋医学では手術以外では治すことが出来ないと思われます。そこで桂枝茯苓丸(TY−034)に当帰、羌活、紅花などの生薬を煎じ加えて処方しました。

レントゲン写真では、第3頸椎から第7頸椎まで連続的に全ての椎間板が潰れて殆どない状態で、頸をまっすぐに伸ばすことが出来ませんでした。服用して6週後には辛い症状が全く消え、頸をまっすぐ伸ばすことが出来るようになり、患者さんはとても喜んでおられました。図1のようにレントゲン写真では、潰れた椎間板が明らかに再生しております。

  • 図1
  • 図1

腰椎椎間板ヘルニア

60歳女性 主訴:両下腿のしびれ
レントゲン所見:第3/4腰椎の椎間腔の狭小化

唐独活、桑寄生などを配合した煎じ薬を用いた結果、図2のように治療後一ヶ月で、しびれは半減し,二ヶ月で5分の1に軽減し、半年でしびれは、完全に消失しました。 図3のように、7ヶ月で第3/4腰椎の椎間腔の狭小化の改善がみられました。 西洋医学では、潰れた椎間板は再生せず、元に戻らないと言われております。 結局は手術に頼らねばならなくなります。頸だけではなく腰に関しても、椎間板ヘルニアの手術を受けるように言われた患者さんが当院を訪れ、かなりの改善効果を上げております。

  • 治療イメージ
  • 図2
  • 治療イメージ
  • 図3

関節リウマチ

78歳女性 主訴:手指に力がはいらない。
両手関節痛。握力(右3kg、左4kg)

越婢加朮湯、十全大補湯、煎じ薬(唐独活、桑寄生)を用いたところ、2ヶ月後には、編み物が出来るようになりました。 図4のように平成18年4月には、握力が右11.5kg、左8.5kgに改善されました。 図5のようにレントゲン写真上では、初診時に右第5指のPIP関節の軟骨破壊を示す関節裂隙の狭小化がありましたが、7ヶ月後には、改善されております。

  • 治療イメージ
  • 図4
  • 治療イメージ
  • 図5

ただし漢方エキス製剤は質の良い生薬を用いた製薬メーカーのものでないと、全く効果が異なることがあるので注意を要します。 当院では、質の高い生薬を原料としている漢方薬メーカー(特に東洋薬行をメインに使用)の漢方薬エキスを採用しております。 煎じ薬をオーダーメイドの服に例えますと、既製服を着るより、オーダーメイドの服の方が体にフィットするように、 煎じ薬により患者さん個人個人の病態に合わせた処方をすることが重要となります。 そこで当院では、漢方エキス製剤の他に生薬の煎じ薬を用いております。 煎じ薬を用いることにより治療効果が高まることはしばしばあり、 治りにくいケースに対応でき、著しい効果をあげることが可能となります。

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