15歳から20歳まで子供時代のリンパ球優位のパターンが続きますが、次第に大人型の顆粒球優位のパターンになっていきます。 リンパ球の比率は40〜50%から次第に減少し、100歳の老人では、20〜25%位になります。 大人でリンパ球の比率が30%を割ると、体に何らかの異常が生じ、20%を割ると組織障害の病気が発症します。 10%を割ると、生体の分子酸化が進み、死へと向かうことになります。大人でも副交感神経を優位にする刺激が入ると、リンパ球が増えてアレルギー体質が形成されます。 そして過剰抗原やストレスにさらされると、アレルギー性鼻炎、気管支喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患が発症します。いずれの症状も副交感神経反射です。 副交感神経反射は、アセチルコリンの他、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジンなどの化学伝達物質を放出する反応なので、毛細血管の透過性が亢進し、分泌が激しく高まります。 これらの反応は、ストレス異物を希釈し、体外に排泄しようとする治療反射です。 ストレスから治癒までの副交感神経から交感神経までの振幅が大きいので、治癒反応が不快になるのです。この振幅を小さくしようとすることが根本治療となります。 抗原から逃れ、精神的あるいは身体的ストレスを避けることにより交感神経刺激を弱くし、振幅を挟めることが大事であります。 さらに重要なことは、副交感神経優位の体質を改善し振幅を挟めることです。副交感神経優位の体質を作る原因は、
等です。これらの原因を排除することがとても重要なのです。
この病気は、リンパ球体質の子供たちが小さい時に発症し、
高学年になると加齢変化によるリンパ球減少によって自然治癒に向かいます。
喘息発作は、抗原などの異物を体外に排泄したり、
それ以上体内に入って来ないようにするための副交感神経刺激反応である治癒反射です。
近年、大気汚染や土壌汚染によって体外に排泄すべき異物が増加してきておりますので、
気管支喘息の患者は急増しております。
気管支喘息のアレルギー発作自体は、治癒のための生体反応なので、
その症状のみを治療対象にすると、治療に失敗することがあります。
アレルギー性鼻炎のように副交感神経優位の体質を作る原因の除去、
すなわち過剰リンパ球体質の改善も同時にすることが必要です。
気管支喘息の対症療法を行うと、アトピー性皮膚炎に移行することがあります。
アレルギーマーチといって、部位はどこでもいいから異物を排除したいという、
生体側の排泄現象の移動によって生じます。
CO2+O 2- →CO3 2-の反応が起こり、体から酸素を奪い、副交感神経優位にさせ、
リンパ球過剰状態にし、アレルギー体質にさせます。今日、二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒状物質のみが、
有害物質として注目されておりますが、
排気ガスの本体である二酸化炭素がアレルギー体質を作る最大の物質なのです。
ホルムアルデヒドやトルエンが、シックハウス症候群の原因物質として問題になっておりますが、
これらも体内に入ったときにベンゼン核の側鎖が酸素を奪うので、
二酸化炭素と同じようにアレルギー体質をつくります。
このように、アレルギー性鼻炎や気管支喘息といったアレルギー疾患の治療に際し、
アレルギー体質を形成する原因を知り、体質改善を行うことが重要なのです。
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